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掃除力アップ

2019年05月19日
 日常診療を行っていると、偶然、同じような病気・病態の人が続く場合があります。ここ数ヶ月で、ハウスダストやダニ、その他の抗原に強いアレルギーを持った喘息患者さんが、「掃除力アップ」で、病状がドラマチックに良くなったケースに何例か遭遇しました。
 齧歯類の飼育が大好きな若い男性がいました。咳が止まらず、どこの医療機関に行っても、問診だけで「齧歯類を飼うのは止めなさい。」という強い指導が入り、ぶち切れて当院に来ました。私も内心そうだろうとは思いましたが、これまでアレルギーの検査をしたことがなかったので、まずは確かめるため検査を勧めました。すると案の定、齧歯類に強い反応が出ましたが、それ以外にもハウスダストやダニに強い反応がありました。家の埃の中にはダニ以外にも齧歯類の毛やフケが含まれているだろうから、徹底的に埃を除去するように指導しました。すると彼は齧歯類を手放したくないこともあり、徹底的に掃除をして、次に受診した時には咳がほとんど止まっていました。その後彼は潔癖過ぎるほど埃が大嫌いになり、「掃除力アップ」のおかげで、今のところは齧歯類と共存出来ています。
 ある中年女性は頻繁に喘息発作を起こすようになり、定期外受診とステロイドの点滴が繰り返されるようになりました。この人もこれまでアレルギー検査をされておらず、私の外来に初めて来た時にすぐに検査をお勧めしました。すると多くのアレルゲンが振り切れそうになるほど高値に出たため、「掃除力アップ」を指導し、家族総出で大掃除をしたところ、発作はピタッと止まりました。
 60歳の男性は、これまでコントロールが良かったのですが、4月上旬に急に悪化しました。話を伺うと60歳で定年退職して4月に再就職、そこの前任者の部屋がとても埃が多かったとのことでした。自分で埃のせいだろうと判断して化学ぞうきんで徹底的に埃を除去すると同時に、予め指導していた通りに、吸入薬の回数を増やし、1週間後には元に戻りました。
 他にも何人か、「掃除力アップ」中の患者さんがいて、効果が得られています。アトピー型の喘息患者さんに対して、畳の部屋をフローリングに替える、絨毯を敷かない、ぬいぐるみ、万年床を避けるなど、家の中に埃が溜まらないようにする指導は、以前から語り尽くされています。しかしハウスダストにアレルギーのある喘息患者さんが、コントロールが悪くても諸事情で実践されていないケースが多く、本当に基本に立ち返ることの重要性を感じています。
 我が家の子ネコのミューは、電化製品の下や家具の裏に入り込んで、体に埃をつけて出て来ます。私もいよいよ埃が怖くなり、この週末はセッセと断捨離と掃除に励みました。家の中に不要な物が増えたり、埃が溜まると、本当に病気になりそうだし、運も悪くなりそうです。私も患者さん達と一緒に「掃除力アップ」に頑張ろうと思います。

カーテン登り
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第19回タバコと死の五重奏研究会

2019年05月11日
 昨日はTKP小倉シティセンターにて、「第19回タバコと死の五重奏研究会」がありました。今回は、大阪国際がんセンター がん対策センター 疫学統計部 副部長の田淵貴大先生に「新型タバコの本当のリスク」というテーマで、特別講演をして頂きました。田淵先生は、今年3月22日に同じタイトルの本を出版されており、偶然とは言え、時の人を北九州に迎えることが出来て、本当にラッキーでした。また今回から会場が変わりましたが、県外も含め多くの人達が参加し、最新の情報を共有することが出来ました。
 御講演では冒頭で、健康の社会的決定要因、日本人の死亡に関する予防可能な危険因子、タバコ対策の3本柱などの総論的な話がありました。その後に日本でアイコスの関心が高まった理由、新型タバコの有害物質、がんや循環器疾患等との関連、受動喫煙の問題などの話が続きました。研究会終了後は、世話人を中心としたメンバーで小倉の街に繰り出し、いつものお店(坪根)で美味しい料理と会話を楽しみました。
 講演内容について、もっと深く勉強したい方は、是非とも田淵先生の著書をご購入下さい。新型タバコのみならず、タバコ問題全般に関する日本の闇の世界が見えてくると思います。田淵先生には、北九州の仲間に沢山の情報を提供していただき、本当にありがとうございました。

写真1:懇親会後の記念撮影
   左から坪根の大将、欅田先生、坪根の女将さん、森田先生、東先生、
 田淵先生、中村先生、大和先生、ニャン、津田先生、姜先生
写真2:田淵先生の本「新型タバコの本当のリスク」

タバコと死2019-1 

タバコと死2019-2 
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韓国旅行(59)

2019年05月06日
 GWの後半になり、我慢仕切れなくなって5か月ぶりにソウルに行きました。私を含めかなり多くの韓国旅行リピーターがいることを思うと、一部の日本人にとって、この国はかなり魅力のある(言い換えれば中毒性のある)国のように思えます。
 今回は、ソウル薬令市韓医薬博物館、金浦漢江新都市、金浦野生鳥類生態公園、カロスキル、仁寺洞などに行きました。PM2.5がちょっと高くて、空が白っぽくかすんでいましたが、お天気には恵まれて、観光と友人達との交流を楽しみました。今回訪れた金浦という街は、今は福岡からの直行便が飛んでいないこともあり、ただの空港だけの街かと思っていましたが、意外にもとても広く、しかもモダンな新都市が作られており、公園散策や焼き肉の昼食、カフェでの語らいで1日を過ごしました。また仁寺洞では美術館の敷地内に併設された茶院で、眩しいばかりの新緑を眺めながらお茶をいただきました。リフレッシュも出来たので、また頑張って働いて、次の季節に訪れようと思います。

写真1:金浦野生鳥類生態公園
写真2:左からイ・ユジョンさん、ニャン、イ・ウンスクさん(同公園にて)
写真3:耕仁美術館の敷地内にある伝統茶院

韓国旅行59-1 

韓国旅行59-2 

韓国旅行59-3 
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平成雑感(喘息治療薬のこと)

2019年05月02日
 タバコを吸わない女性患者さんが、人間ドックで肺機能の異常を指摘され、ドックを実施した病院で、さらに精査を受けて、喘息と診断されました。問題はその説明です。医者から「治らない病気だし、薬と言ってもこんな吸入薬しかないから。」と紫色の円形の吸入薬を指さして説明されたため、患者さんが落ち込んで、受診されました。
 私が大学を卒業したのが昭和63年なので、医者になって何年かと聞かれた時には単純に平成の年数を言えば良かったので、私の医師としての歴史はほぼ平成時代そのものでした。この31年間、呼吸器内科の治療の進歩を振り返ると、一番ドラマチックに治療が進歩して、患者さんの予後が伸びたのは、肺癌だろうと思います。2番目に治療が進歩したと言えるのが、気管支喘息です。
 思えば1993年に気管支喘息のガイドラインが出て、喘息は気管支の好酸球性炎症と定義されてから、吸入ステロイドが治療の中心となりました。そして当時は、アルデシンやベコタイドといった吸入ステロイドを、2吸入×4回とか、4吸入×4回とか、吸入補助器(インスパイアイースやボルマチック)を使って、せっせと吸入してもらいました。しかしそれだけ頑張っても冬になると喘息発作で入院する患者さんが後を絶たず、入院までに至らなくても、丑三つ時に喘息発作で救急外来を受診する患者さんの存在は、ある意味、当直業務に大きな緊張感をもたらしていました。そのうち20世紀から21世紀に変わった頃、アルデシン、ベコタイドからパルミコートやフルタイドに切り替わり、さらに長時間作動型の気管支拡張薬であるセレベントを併用するようになってからは、喘息患者さんのコントロールが著明に改善しました。そして2007年にフルタイドとセレベントの合剤であるアドエアが使えるようになってからは、喘息発作で入院する患者さんは極めて稀になりました。もちろんこうした治療薬の進歩により、喘息死も右肩下がりで減少しています。すなわち私の世代の医者にとっては、アドエアの登場は喘息治療において画期的な出来事でした。そして今ではアドエアのみならず、シムビコート、フルティフォーム、レルベアといった同系統の治療薬が出て、患者さんの年齢、理解力、手技などに合わせて、選択出来るようになりました。
 つまり冒頭に書いた人間ドックの病院の医者が「こんな吸入薬しか・・」と指さした紫色の吸入薬こそがアドエアであり、私は患者さんに「この素晴らしい薬のお陰で、ドラマチックに喘息のコントロールが良くなりましたよ。」と説明し、さらに喘息は慢性疾患なので、治すというよりは、病気があっても良好なコントロールで、健康な人と同じように生活出来ることが治療の目的であること、そして同じような治療薬が複数あるので、治療の選択にも幅があることを説明しました。本当に冒頭の医者は呼吸器が非専門か、又は吸入ステロイドの歴史を実感していない若い医者じゃないかと思いました。
 昨今では吸入ステイロイドや気管支拡張薬、各種内服薬を最大限に使用しても、コントロール出来ない難治性喘息の患者さんに対する治療薬も登場してきており、令和の時代には、さらなる治療の進歩が期待できると思います。

*注:この記事はアドエアの宣伝ではありません。(COIなし)^ ^
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しばしブログ書きをサボっていたら、

2019年05月01日
 いつの間にか、平成から令和に時代が変わりました。
 別にサボった訳ではありませんが、4月21日に我が家にまた新しいネコが来たのです。名前を「ミュー」と言います。それからと言うもの、可能な限り仕事を早く切り上げ、夜は1階の居間で一緒に寝て、子ネコ中心の生活になってしまいました。先住ネコのセジョンと仲良くなるように、二人(?)の教育にも力を入れています。
 はい。次のブログからは、もう少し真面目な内容を書きたいと思います。

ミュー1 

ミュー2 
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畑先生の歓迎会

2019年04月19日
 昨日は若松区の「あづま」で、畑先生の歓迎会をしました。畑先生は若松病院に来てまだ18日しか経っていませんが、あっと言う間に業務に慣れてしまいました。「宇山ロス」に陥っている病棟のベテランナース達も、もうすぐ畑先生に魅了されることでしょう。昨日の「あづま」はとても混んでいたせいか、注文した料理がのんびりと出て来て、その分、4人で仕事や趣味の話をじっくりすることが出来ました。畑先生はまだ学位審査が残っていますが、若松病院で臨床にどっぷり漬かって、活躍することを期待しています。

写真:(左から)大平先生、トリ、ニャン、畑先生

畑先生歓迎会2019 
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7回目の禁煙外来で禁煙成功!

2019年04月18日
 今日はとてもうれしいことがありました。毎年、春先なると禁煙外来を受診していた白石あかね(実名掲載希望)さんが、ついに7度目の正直で禁煙に成功しました。
 禁煙外来の保険診療は12週間の治療ですが、禁煙出来なかったり、再喫煙した場合は前回初診日から1年経過しないと次の治療が保険では受けられないという規定があります。7回目で禁煙出来たということは、足かけ7年かかったことになります。それでも白石さんは、毎年春が近づくと次の禁煙治療が可能になる日を確認しており、きちんと受診されました。もちろんこれまで6回の道のりは平坦ではなく、涙、涙の連続で、6回全て禁煙出来ずに終わっていました。しかし禁煙出来ていなくても最後まで通院し続けたこと、そして次の禁煙治療のタイミングをいつも考えていたことは、本当に禁煙したくてたまらなかったのだろうと思います。今日は表彰状を渡した時に、是非とも写真を撮って実名のままブログに載せて欲しいという希望がありました。白石さん、本当によく頑張りましたね。おめでとうございます!

写真:満面の笑みの白石あかねさん

白石さん2019 
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第59回日本呼吸器学会学術講演会

2019年04月14日
 4月11日から14日まで、呼吸器学会のため東京に行ってきました。実際の学会は12日からで、11日は各種委員会や定例総会、懇親会の類いが続き、午前10時からの会議のために朝7時の飛行機に乗るのは、辛いものがありました。(-_-;)
 今回の学会の最大のトピックスは、若松病院の開院から最初の3年間一緒に働いた生越貴明先生が、学会奨励賞を受賞したことです。11日の定例総会で表彰式があり、12日には受賞講演もありました。思えば開院したばかりの何もない病院で、コツコツと臨床研究を始めていた生越先生は、その頃から非凡な才能がありました。まだ現在進行形で研究生活が続いているとは言え、栄誉ある学会奨励賞は、次のステップへの大きな励みになると思います。
 さて今回の学会もたくさんの学びがありました。特に新たに発刊された「咳嗽と喀痰のガイドライン」や国際ガイドラインが改定された「特発性肺線維症」関連のシンポジウムや講演は、立ち見の人もたくさん出るほどの人気だったし、先端医学研究シンポジウムも勉強になりました。また個人的には今まで真面目に勉強しなかった漢方薬のランチョンセミナーも2つほど聴いて、大いに刺激を受けました。一方で諸般の日程の事情で、いつもよりも十分に聴けなかったプログラムもあり、ちょっとばかり不完全燃焼っぽい気分になりました。何だか年を取るにつれて、委員や役員の仕事が増えて、本来の勉強から遠ざかりつつあるような気もしています。まだまだ育ち盛り、遊び盛りのニャン先生は、これからも心して学会から多くの情報を吸収しようと思います。

写真1:生越先生の表彰式
写真2:受賞講演直前の生越先生

JRS2019-1 

JRS2019-2 
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新学期の始まり

2019年04月04日
 今日の午前中は、今年度初のポリクリをしましたが、去年から導入されている呼吸音聴診シミュレータの「ラングⅡ」が、4台から6台に増えていました(旧バージョンは若松病院に3台あり)。ポリクリのグループは4名か5名なので、今まで5名のグループの時に、学生さん2名が1台を共有していましたが、今年度からその悩みが解消されました。年々、教育機器が整備されてきて、この点だけは良い時代になったと実感しています。1台のタブレットがWiFiで通信出来るのが5台までなので、写真を撮ると右端のマネキンだけが通信が異なり、仲間はずれのように見えます。
 実習を終えて外に出ると、産業医大のキャンパス内にある龍ヶ池の桜が満開でした。池の周りを散策する人達もいて、とてものどかな光景でしたが、池に隣接する「まむし山」の方は、急性期診療棟が出来るとなくなってしまうそうです。豊かな自然に恵まれたキャンパスが、少しずつ破壊されてしまうのは本当に辛いですが、山がなくなっても、緑豊かなキャンパスであり続けることを願っています。

写真1:6台になったラングⅡ
写真2:桜が満開の龍ヶ池(後方にまむし山)

ラング2-2019 

龍ヶ池2019 
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畑先生登場!

2019年04月01日
 今日は4月1日、新しい年度の始まりです。宇山先生の後任として、大学から畑 亮輔(はた りょうすけ)先生が異動してきました。トリの1学年先輩だそうで、トリは「畑さん」と呼んでいます。(ちなみに私を「nyanさん」とは呼んでくれません・・)
 温厚だった宇山先生に勝るとも劣らない温厚そうな畑先生。若松病院呼吸器内科の暖かくアットホームな路線をしっかりと踏襲してくれそうです。今年度は外来医長を担当してもらいますが、大学院で学んだ知識をベースに、当院でもさらに活躍されることを願っています。

写真:畑先生(ドラマチックというフィルターで編集後)

畑先生ドラマチック 
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桜の花のアーケード

2019年03月31日
 いよいよ今年度も最終日になりました。今日は運動不足解消のため、散歩コースの1つになっている「ふれあいの森総合公園」に行きました。ここは宗像市民の憩いの場ですが、いつ行っても混んでいることはなく、森林浴とウオーキング、さらに低山登山を楽しむことが出来ます。ふれあいの森はいくつかの区域に分かれており、今日は「さくらの森」を見に行きましたが、むしろ多目的グランド側の見晴らしの丘に続く道の桜がピークでした。まるで桜の花のアーケードを歩いているような気持ちになり、多幸感に浸ることが出来ました。
 ここに何度か書いたかも知れませんが、私は北九州市にいる時はONの状態で、宗像市にいる時はOFFの状態にあります。今日は明日からの新年度に向けて、良い充電が出来た1日でした。

写真1:さくらの森
写真2:見晴らしの丘に続く道

さくらの森2019 

見晴らしの丘2019 
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東京タワーと富士山

2019年03月24日
 この週末、某製薬会社主催のシンポジウムに参加のため、1泊2日で東京に行ってきました。昨日はとても寒かったですが、今日は打って変わって最高のお天気になりました。桜の満開には1週間早かったようですが、青空を見て興奮したnyan先生は、スマホ写真を夢中で撮りました。午前中は宿泊したホテルに隣接した公園を散策し、また帰りの飛行機からは美しい富士山を見ることが出来ました。本当に心が癒やされた週末でした。

東京タワー2019 

富士山2019 
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宇山先生の送別会

2019年03月23日
 昨日は若松区の「花と竜」で、宇山先生の送別会をしました。正直なところ、こんなに早く、送別することになるとは、本人も私も夢にも思いませんでした。まぁ人事というのは、時に不測の事態が起きるもので、今回もその例だったようです。宇山先生は2017年6月から当院に勤務しており、まだ2年も経っていません。4月からは前の勤務先だった済生会下関総合病院に異動ということですが、当科からみると一番活躍している時期だったので、とても残念でなりません。そして暖かくて優しい語りで、患者さんのみならず、病棟の看護師さん達をも魅了していたので、病棟の喪失感も計り知れません。
 しかし下関でも病院スタッフが首を長くして待っていることでしょう。宇山先生お気に入りの「花と竜」で、明るく楽しく送別をしました。まだ投稿中や執筆中の論文も残っているので、しばらく当院とは縁が切れませんが、健康に気をつけて頑張ってもらいたいと思います。1年10か月の間、ありがとうございました。

写真1:左からnyan、宇山先生、トリ
写真2:左から大平先生、山口先生

宇山先生送別会1 

宇山先生送別会2 
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遊び足りない患者さん

2019年03月21日
 今年1月から診療しているACO(喘息とCOPD合併)の患者さん(70代・男性)の話です。これまで呼吸器専門医で治療を受けたことがなかったため、肺機能検査を含む諸検査を行い、ACOと診断しました。肺機能検査で「肺年齢」が95歳以上と判定されて、本人は驚いていましたが、きちんと吸入治療も出来て、息切れのために継続が難しくなった「遊び」も、また続けられるようになりました。
 先日の外来のこと、その患者さんから「息切れは良くなっていますが、私はこの病気で何歳まで生きられるでしょうか?」という質問がありました。なぜそんなことを聞くのかと尋ねると「私の肺はもう95歳でしょう。あと何年持つかと思って。」
 あぁ、肺年齢をそう捉えたのかと、ちょっと驚きました。それで「これはあくまでも、計算上の年齢だし、しかも治療開始前のデータなので、また来月検査をすれば、もっと改善しているかも知れません。診察したり検査をしながら、薬を色々と調整していくんですよ。コントロールが良ければ、この病気で寿命が縮まるわけではありません。」と説明しました。
 さらに患者さんからは「とにかくまだまだ遊びたいんですよ。遊び足りない!もっと遊ばせて下さい。」と懇願されました。う〜ん、良い言葉じゃないですか!COPDの患者さんは、身体活動性が高いほど予後が良いとされています。まだまだ遊びたい、遊び足りないという患者さんの言葉は、本当に素晴らしいと思います。私も「もっと遊び続けられるように、協力しますから!」と言って診療を終えました。患者さんの身体活動性を上げるために、運動とかウオーキングとか言うより、人生を楽しむ「遊び」の方が心に響く言葉だと思いました。
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にゃんこ印を作りました!

2019年03月12日
 病院管理課の神尾さんが、私に押印を御願いする時に、いつも「にゃんこ印を下さい。」と言っています。にゃんこ印と言っても、ただのシャチハタの印鑑ですが、このたび、本物の「にゃんこ印」を作りました。シャチハタタイプの印鑑で1,500円かかりました。さすがに処方箋に使ったら、あちこちの薬局から問い合わせが来そうなので、当面は紹介状や返書、書類の確認のみに使うことにしました。仕事が忙しくても、小さな遊び心は持ち続けていたいものです。

にゃんこ印 
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第27回若松はいスクール

2019年03月09日
 昨日は当院研修室にて「第27回若松はいスクール」を開催しました。去年から「春」のはいスクールでは、リハビリテーション部の中元さん(認定呼吸療法士)に、実践的な講演を御願いしています。その前に私が前座として、「サチュレーションって何?」というタイトルで、動脈血(または経皮的)酸素飽和度やパルスオキシメーターに関する話を30分程度しました。
 いよいよ第2部は「理学療法士 中元と一緒に運動しましょう!」というタイトルで、中元さんに椅子に腰かけたままでも出来る運動を紹介してもらいました。それに先立ち、①息切れを軽くするためには、栄養+筋力+体力が重要であること、②重度のCOPD患者でも、筋肉量が多ければ長生き出来ること、③COPD患者の中でも、身体を動かす人ほど長生きすること、④筋肉内ホルモン(マイオカイン)は活動量と相関すること、などを論文を呈示しながら理論的な裏付けを概説しました。そして後半は、呼吸方法(口すぼめ呼吸、腹式呼吸)、呼吸筋ストレッチ、筋力強化を参加者と一緒に行いました。中元さんの講演は、今年で2回目になりますが、前任の寺松さんと同様に、パワフルで楽しい講演で、参加者の皆さんからもたくさんの質問があって、大いに盛り上がりました。資料も充実しており、御自宅でも運動を続けてもらえればと思いました。

写真1:中元さんの講演の始まり
写真2:全員で運動を実践

27回はいスクール1 

27回はいスクール2 
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悲報!Tがインフル!

2019年03月06日
 インフルの流行もピークを過ぎて、ヤレヤレと思った矢先に、Tがインフルに罹りました!大変大変!明日のTの外来はnyanが代理ですることになり、Tの患者さんの外来ケモはUがすることになりました。Tが担当する入院患者さん達には、Oが予防内服用のタミフルを処方しました。

U:「Tは学会発表の連チャンで、疲れがたまったのでしょうか?」
O:「今日の薬剤説明会のお弁当を、Tの家に配達しましょうか?」
nyan:「お弁当は決して配達しないように!」

若松病院のみんなが、回復を祈っています!早く元気になって下さいね!

鳥居 
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スマホ写真に癒やされる日々

2019年03月05日
 去年 iPhone Xを買ってからというもの、その画像の美しさに惹かれて、今まで以上にスマホ写真にのめり込んでいます。昨日は建てかえたばかりの北九州市立八幡病院で西部地区KRICTカンファレンス(=感染制御の勉強会)がありました。
 私達、感染防止対策加算1の病院は18時半からが事前会議だったので、新しい病院を探しながら、18時過ぎに現地に辿り着きました。あいにくの曇り空で既に薄暗くなっていましたが、曇り空を背景に外来や病室の灯りで浮き上がったように見える新病院の姿がとても印象的でした。スマホ写真を撮ると、光線の具合や角度によって、実際に見える光景よりもさらに美しく見えることがあります。昨日もそんな日だったようです。
 最近は学会や講演、カンファの類いが多くて、ちょっと疲れていますが、隙間時間に息抜きや遊びが出来るスマホ写真に、心が癒やされている毎日です。

市立八幡病院 
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第6回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会地方会

2019年02月24日
 今日は小倉の北九州国際会議場で「第6回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 九州・沖縄支部学術集会」がありました。今回は、一昨日集中砲火を浴びたばかりのトリが、一般演題で「COPD患者におけるケア・トランポリンを用いた音楽運動療法の安全性に関する医学的検討」を発表し、私がシンポジウム1「呼吸リハビリテーションの新展開」の座長を担当しました。幸いにも、一昨日のように生き別れにはならず、トリの発表を聴くことが出来ました。今回の発表は、COPDの患者さん達が安全にケア・トランポリンが出来るかという予備研究のような内容だったこともあり、特に恐ろしい質問もありませんでした。トリも拍子抜けしたかも知れません。
 この学会は医師よりも、理学療法士や看護師が多い学会で、特に若い理学療法士による研究発表のレベルの高さには、目を見張るものがあります。医療は多職種が協力しながら行う仕事なので、こうした学会の場で横の繋がりが拡がったり、別の視点を知る機会になるのは、とても良い事だと思います。来年は佐賀で開催されるようですが、また次のステップに向けて頑張っていきたいと思います。

写真:トリ

ケアリハ地方会2019 
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肺癌学会・呼吸器内視鏡学会地方会

2019年02月22日
 2月22日と23日の2日間、佐賀で開催されている「第59回日本肺癌学会九州支部学術集会/第42回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会」に参加しています。今日の朝一番のセッションは、トリが第2会場で「経過中に自然縮小を認めた肺扁平上皮癌の1例」を発表、私が第3会場で座長をしました。第2会場と第3会場は並んでいるのですが、時間が重なったために、私達は生き別れになりました!
 互いのセッションが終わった後に、会場の前で会いましたが、トリは第2会場でかなりの集中砲火を浴びたようでした。「僕が3年目だったら、撃沈されていましたよ。」と余裕の笑みで、ちょっと安心しました。集中砲火を浴びた理由が、予行の時から懸念していた部分だったので、まあ、そんなものかなと思いました。
 今回の学会のテーマは「未来への羅針盤〜がんクリニカルシーケンスの船出〜」で、肺癌診療のダイナミックな変化を感じるプログラムが満載されています。次世代シークエンサーを用いた「遺伝子パネル検査」の臨床応用、免疫チェックポイント阻害剤、分子標的治療薬、ロボット手術など、毎年更新される肺癌診療ガイドラインを必死に追いかけている私にとって、この学会は効率良く勉強出来る場になっています。「遺伝子パネル検査」で、自分の癌の遺伝子異常が判明しても、それに対応する治療が出来るかどうかは別で、また思わぬ遺伝子異常を知る可能性も出て来ます。すなわち診断法の進歩に、必ずしも治療が追いついていないという問題もあります。また肺癌のロボット手術はまだ未完成で、メリットとデメリットを考えると、現状の胸腔鏡による手術を上回るものではないこともわかりました。遺伝子変異に基づく分子標的治療薬の使用では、癌が新たな耐性化を起こすため、耐性化を見越した治療の戦略も重要になっています。明日もお昼過ぎまで、学会でたくさん情報を仕入れようと思っています。

写真:集中砲火を浴びた後のトリの余裕の笑み

肺癌学会地方会2019 
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第18回COPD・禁煙研究会

2019年02月16日
 昨日、小倉で第18回COPD・禁煙研究会がありました。2002年の第1回からずっと会場はリーガロイヤルホテル小倉でしたが、諸般の事情でリーガでの開催は今回が最後になりました。今後は小倉北区内の別の場所で、同じ形式で続けていく予定ですが、今回はリーガでの最後を盛り上げるにふさわしい講師をお招きして、とても楽しい会になりました。
 特別講演1は、私が座長をし、愛知医科大学看護学部講師の谷口千枝先生に「効果的な禁煙支援のポイント」について御講演いただきました。2月10日に大阪で会った時に「COPD患者の禁煙指導について死ぬほどたくさん論文を読んだよ!」と言っていたので、楽しみにしていました。医師と看護師の連携の話から突然COPDの話に切り替わり、会場を回って参加者の考えを聞きながら進める独特の講演スタイルが、北九州でも炸裂しました。禁煙支援に関する著書が多い谷口先生ですが、資料も多くいただき、特に看護師の皆さんには、とても勉強になったと思いました。
 特別講演2は、市立門司病院院長の廣瀬宣之先生が座長を担当し、久留米大学病院呼吸器病センター教授の川山智隆先生に「COPDの最近の話題」について御講演いただきました。事前にコメディカルが多い会と説明していたこともあり、呼吸機能の側面から非常に分かりやすい切り口でCOPDの病態を解説していただきました。さらに先生が関わったCOPDのガイドライン(第5版)で、COPDの定義から「炎症」という文字が抜けた理由についても、お話がありました。多くの参加者が熱心にメモを取り、COPDに対する理解が深まったと思います。
 次回も魅力的で楽しい会を企画する予定でおりますので、忘れずに参加して下さいね!

写真1:川山先生の講演の始まり
写真2:懇親会にて(1月31日のブログの写真と酷似!)
 (奥の方左から)nyan、川山先生、廣瀬先生
 (手前左から)津田先生、谷口先生、矢寺先生

COPD禁煙2019-1 

COPD禁煙2019-2 
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怒濤のような1か月

2019年02月08日
 お正月休み明けから、本当に怒濤のような1か月でした。
 インフルエンザの発生がやっとピークを過ぎたものの(写真参照)、まだ警戒レベルが続いています。そして毎年思うのですが、どうしていつも北九州市のインフルエンザの発生は、全国平均や福岡県よりも多いのでしょう?幸い若松病院では、インフルエンザの孤発例は続いていますが、アウトブレイクには至っていません。でもまだ1か月は油断禁物です。今年のインフルエンザは重症例が多く、当院でもインフルエンザによる脱水や腎機能障害、インフルエンザ後の肺炎やCOPDの増悪で緊急入院が続いています。また入院に至らなくても、基礎疾患のない普通の成人が、インフルエンザと同時に肺炎に罹るケースも見られます。予定入院の患者さんに、緊急入院が上乗せされるし、外来はいつまでも終わらない雰囲気で、もうしばらくは野戦病院状態が続きそうです。
 加えて子ネコの「はさ美ちゃん」が、我が家に来た途端に猫伝染性腹膜炎を発症し、結局、12日後の1月24日に亡くなりました。その間ずっと居間に置いた簡易ベッドで寝て、つきっきりで過ごしました。家族になったばかりのネコの早すぎる死に対して、まだ悲しみのどん底のままで、心の整理もついていません。本当に四十九日までが喪中という意味を体感しているところです。一緒に暮らした貴重な12日間の写真集も作りました。たぶん冬の仕事の忙しさを切り抜けた頃に、悲しみも少しは和らぐのではないかと思っています。

写真:インフルエンザの発生状況(2月8日 北九州市保健福祉局発表)

インフルエンザ2019-02-08 
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民間外交に力が入ります!

2019年01月31日
 今日は、ソウルと大邱からそれぞれ3人ずつ、友人・知人が北九州に来ました。今回の目的は、北九州発の高齢者向け運動器具である「ケア・トランポリン」を使用した実際の活動視察ということで、田川市で開催された「ケア・トランポリン教室」を訪問されました。現地では教室の皆さんや地元の市議会議員に大歓迎されて、毎日新聞の取材まであったそうです。ケア・トランポリンは北九州にある「日本ケア・トランポリン協会」の池上正郷理事長が開発された機器で、実は私が韓国で親友のイ・ウンスクさんから情報をもらい、昨年後半から鳥井先生を巻き込んで、COPD患者対象の臨床研究を始めました。本当に「灯台もと暗し」とはこのことですね。
 ケア・トランポリンは、普通のトランポリンとは異なって、高齢者向けに安全性を重視した特殊な構造になっており、田川市、中間市など地方自治体が介護予防の一環として取り入れています。韓国ではイ・ウンスクさんが経営するKDMCという医療設備会社が自治体へ紹介を行っており、また今回は大邱から教育関係者も加わって、臨床研究への関心も高まったところです。
 田川での視察を終えた一行を、小倉で迎えて楽しい懇親会をしました。大邱のケミョン大学のキム・デヒョン教授は、2006年にワシントンDCで開催された「タバコか健康か世界会議」でも1度お会いしており、うれしい再会になりました。今日は鳥井先生が参加出来ず、日本人は私ひとりということもあって、ずっと韓国語で対応しました。これからも一生懸命に韓国語を勉強して、ケア・トランポリンを含めた民間外交を楽しんでいきたいと思います。

写真:小倉にて
(奥の方左から)イ・ユジョン 大邱保健大学教授、パク・ビョンハ KDMC顧問、キム・デヒョン ケミョン大学教授
(手前左から)nyan、ムン・ジファン KDMC営業部長、イ・ホスク (大邱)ロハス教育研究所所長、イ・ウンスク KDMC社長

民間外交2019 

追記:2月1日の毎日新聞筑豊版に、「ケアトランポリン教室:田川の介護予防に海外からも熱視線 仏に続き、韓国から視察」という記事が載りました。
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大平先生歓迎会

2019年01月30日
 今日は若松区の「花と竜」で、大平秀典先生の歓迎会をしました。大平先生は山口先生の後任として、1月から当科に勤務しています。山口先生よりも1学年後輩なので、何かと苦労も多いようですが、鳥井先生、宇山先生という頼もしい先輩の指導を受けながら、この1ヵ月どんどん成長を遂げています。これからも、担当している患者さん1人1人に対して丁寧な診療を心がけて、経験を積み重ね、知識の幅を拡げることを願っています。

写真1:いつもの「花と竜」のメッセージ
写真2:(左から)宇山先生、トリ、nyan、大平先生

大平先生歓迎会1 

大平先生歓迎会2 
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猫伝染性腹膜炎

2019年01月20日
 1月12日に新しいネコのはさ美ちゃんが、我が家にやって来ましたが、到着するなり、すぐさま探索行動が始まりました。あちこち動き回り、しばらく使っていなかったルンバを作動させて大騒ぎするなど、ちょっと賑やかなデビューになりました。・・しかし、それが全てでした。
 その晩は疲れたのか、ぐっすり眠りましたが、翌日は元気がなくなって、しかも我が家に来てからというもの、食べ物を一切、受け付けなくなりました。最初は環境の変化によるものかと思いましたが、食欲低下が続くため、1月15日に動物病院に連れて行ったら、「猫伝染性腹膜炎」の疑いがあるとのことで、諸検査を受け、18日にはほぼ間違いないという診断になりました。
 猫伝染性腹膜炎(Feline Infectious Peritonitis: FIP)は、猫腸管コロナウイルスの遺伝子の一部が変異した猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)による感染症で、ひとたび発症すると、致死率はほぼ100%、しかも診断後の平均生存期間は9日間と非常に予後の悪い疾患だそうです。白血病やエイズ以外に、ネコにそんな恐ろしい病気があるとは知らず、しかも我が家に来た途端に発症し、あっと言う間に死の宣告を受けるとは、想像だにしませんでした。有効な治療法はなく、対症療法しかないようですが、いまだにはさ美ちゃんは、自分で食事を摂ってくれません。ステロイドの内服と飲水、栄養剤の投薬をしていますが、思い通りには事が運ばず、時間だけが経過していきます。私は人間でこういう電撃的な悪い症例を何名か診ていますが、まさか自分のネコにそれが起こるとは思いもよりませんでした。そして医療従事者ではない同居人の方が、より大きなショックを受けています。
 長生きする人(ネコ)もいれば、短命の人(ネコ)もいます。ただ誰もが、この世に生まれ、存在していることに意味があります。思えば動物愛護センターで、すがるような目で私を見たのも、そしてうちに来たのも、本当に御縁だったと思います。生き続ける望みを捨てることなく、しっかりと大切な時間を共有していこうと思います。
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インフルエンザ流行期の始まりに思う

2019年01月14日
 1月11日に、北九州市のインフルエンザ患者数が、警報レベルを超えたことが発表されました。本当に先週からインフルエンザ疑いの患者さんが、急激に増えたと実感しています。インフルエンザだけではなく、風邪、気管支炎、肺炎、扁桃炎など、外来がそろそろ終わりかなと思っても、五月雨式に患者さんがやってくるのが、この季節の特徴です。
 私はふた昔前に比べると、インフルエンザの診療が便利になった反面、面倒臭さも感じています。ふた昔前はインフルエンザの迅速診断キットはなかったので、急激な発症、高熱、関節痛など激しい全身症状をもって、インフルエンザと臨床診断しましたが、抗インフルエンザ薬もなかったので、結局は風邪薬にちょっと多めの解熱剤を処方して終わっていました。ところが、今は流行期で典型的な症状があっても、迅速診断キットを使ってしまう傾向があって、本当に悩ましいです。個人的には、流行期で周囲(特に同居の人)にインフルエンザ患者がいて、典型的な症状なら迅速診断キットによる診断は不要と考えています。検査をして「陰性」と出ても、臨床的にインフルエンザと診断するだろうからです。そんなわけで、先週はそれに合致する患者さんに対して、検査を省略して抗インフルエンザ薬を処方しました。ところが同じ日に、開業医さんから、同じ考えで臨床診断された人が、抗インフルエンザ薬で解熱しなかったので、5日後に検査してみたら肺炎だったというケースが紹介されてきました。なかなか実臨床はセオリー通りには行かないものです。
 また今シーズンは、新しい抗インフルエンザ薬も登場しました。ゾフルーザという経口薬で、成人の場合、体重40kg以上〜80kg未満では20mg錠を2錠単回投与するだけという薬です。症状改善までの時間は、他の抗インフルエンザ薬と差はないようですが、ウイルスの排出が1日程度に短縮されるため、流行の拡大防止に対する効果が期待出来ると思います。しかし新薬は、実際に多数の患者さんに投与されて、初めてわかる副作用も少なくないので、今シーズンはアンテナを高くして、慎重に処方を出そうと思っています。またお値段(薬価)もバカにならないので、処方前に患者さんと十分に相談して決めています。あと1ヵ月程度、超多忙シーズンを無事に乗り越えて行きたいです。

<抗インフルエンザ薬の薬価比較>(3割負担ならこれに0.3を掛ける)
リレンザ  1日2回5日間吸入 2942円
タミフル  1日2回5日間内服 2720円
ラピアクタ 1日1回点滴     6216円
イナビル    1日1回吸入     4279.8円
ゾフルーザ 1日1回内服       4789円
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私事で恐縮ですが・・

2019年01月12日
 我が家についに新しいネコが来ました。通算4匹目のネコですが、去年12月29日のブログに書いたように、「はさ美ちゃん」という名前です。初めての女の子ですが、なかなかの美ネコです。
 これまでのネコは、マンションの玄関にいたり、家の前の公園で拾ったり、知人の車のエンジンルームに潜り込んでいたり、という偶然の出会いばかりでしたが、今回は譲渡会通いをしてやっと出会いました。2回ほど週末を利用して、小倉駅の南口と北口のペデストリアンデッキで行っている、ボランティア団体の譲渡会に行ってみましたが、何と!私が「年齢条件」でひっかかり、あっさり足切りされてしまいました。気に入ったネコもいただけに、これには少なからぬショックを受けました。ネットで情報を調べてみると、ボランティア団体の譲渡会は、何かと人間様に対する要求レベルが高すぎるようでした。それに対して、市が開催している譲渡会は条件が緩いこともあり、今日は北九州市動物愛護センターが月1回開催している「ワンニャン譲渡会」に参加しました。動物愛護センターは小倉北区西港にありますが、若戸トンネルをくぐって10分ほどで到着しました(=我が家からは1時間10分)。今日はネコの持ち込みが1件(3匹)だけで、好みの柄ではなかったので、終了後にセンターで飼育しているネコを見せてもらい、互いに「一目惚れ」して、瞬時に決まりました。本当に素晴らしい出会いでした。私にとっては、はさ美ちゃんが最後の飼いネコになるので、これから大切に育てていこうと思います。

写真:美ネコの「はさ美ちゃん」

はさ美が来た1 
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nyanコラ本(2018年版)が出来ました!

2019年01月08日
 年明け早々に、昨年書いたnyanコラの本が出来ました。今回の2018年版は、画像ファイルが重かったせいか、1冊に収まらず分冊になりました。青い背表紙が上半期版、ピンクの背表紙は下半期版で、それぞれの表紙には私が去年撮った写真があります。内科外来受付の藤原さんが、早速、受付にnyanコラ本を置いて下さいました。外来にお越しの節は、どうぞパラパラと読んでみて下さい。

写真:左が外来の岩村看護師、右が藤原さん。珍しい横向きの写真も撮れました。

nyanコラ本2018-1 

nyanコラ本2018-2 
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明けましておめでとうございます

2019年01月01日
 謹賀新年。今年は静かなお正月を迎えました。平成時代も終わりに近づき、これから日本と世界がどうなっていくのか、不安の方が多い日々ですが、それぞれの皆さんが、しっかり自分の考えを持って、より幸せになることを願っています。
 新年の抱負を考えたり、書いたりしても、いつも数日で忘れてしまうのですが、今年こそは「整理整頓」と「断捨離」を実行して、心をスッキリさせようと思います。これが私の小さな目標です。今年もよろしくお願い致します。(写真はいくつか作った年賀カードの1つです。)

2019年年賀カード(2) 
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そろそろ終活を・・、

2018年12月29日
 そろそろ終活を真剣に考えるようになり、なるべく早く次のネコを飼おうかと思っています。
 この1年を振り返ると、入院予約をした患者さんが、家で飼っているイヌやネコを理由に、入院を渋ったり入院しないケースがありました。70歳を過ぎると、飼い主が先に亡くなることもあるし、またその手前の病気の段階でこうした難問にぶち当たります。今回入院せずに逃げ切ったとしても、それは問題の解決を先延ばしにしたに過ぎません。高齢者はもちろんのこと、ペットを飼う以上、飼い主に何か不都合が起きたら、どうやって解決するか、ふだんから色々とシミュレーションしておく必要があると思います。
 さて我が家ですが、過去にネコを2匹、同時に飼っていましたが、上のネコが随分気を遣って我慢しながら生活していたようでした。下のネコが先に死んだ直後から、上のネコが生き生きとして、とても元気になりました。そんな経験をしたこともあり、もう多頭飼いはしないでおこうと決め、また同居人も漠然と、今のネコ(セジョン)が死んだら、次のネコを飼えばいいみたいに考えていました。しかしセジョンは8歳なので、あと10年程度生きるとしたら、その次のネコは責任を持って最後まで飼うことが出来なくなります。それで自分達の年齢から逆算すると、今すぐにでも次のネコを飼わなければ、間に合わないことに気づき、同居人とセジョンを説得しました。(セジョンには、毎日、次のネコの名前を耳元で囁き続けています。)
 結局はネコ同士の相性次第なので、今度は小さな雌ネコを飼おうかと思っています。そして今はまだ見ぬ「はさ美ちゃん」と出会う日を楽しみにしています。

写真:セジョンと共に「はさ美ちゃん」を待つ。

セジョンと共に 
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